欧洲冠军联赛_欧洲杯足球直播-投注|官网

图片

图片

グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



中小企業?SDGsビジネス支援事業(JICA)への参画【茶学総合研究センター】


ホーム >  大学案内 >  SDGsの取り組み >  附属機関の取り組み >  中小企業?SDGsビジネス支援事業(JICA)への参画【茶学総合研究センター】

SDGsへの取り組み事例

2.飢餓をゼロに 8.働きがいも経済成長も 9.産業と技術革新の基盤をつくろう 17.パートナーシップで目標を達成しよう

茶学総合研究センターでは、中小企業?SDGsビジネス支援事業(JICA)への参画、世界農業遺産茶草場農法茶の販路拡大のための調査や健康的な生活を確保するためのお茶の効用解析など、様々な取り組みを展開しています。
今回は、2016年にODA案件化のためのスリランカを対象とした茶成分分析計の活用可能性を調査し、以後2017年から2020年にかけて実施された「茶成分分析計を活用した紅茶産業競争力強化に関する普及?実証事業」を日本最大手の茶機械メーカーK社が受託し、その団員として参画したのでその概要を紹介します。
本事業のなかで中村順行センター長はスリランカプランテーション産業省、スリランカ紅茶局やスリランカ茶研究所との協議だけでなく、紅茶流通の現場における情報収集にもとづき、出口戦略としての近赤外法茶成分分析機の有用性を活かしたセイロン紅茶の高付加価値化やマーケティング戦略の構築を担当しました。
スリランカはインド南端にある緑豊かな美しい島で、インド洋の真珠とも言われています。人口は約2180万人(2019年)、面積は北海道の約8割で、主な産業は縫製業と農業です。特に茶は栽培面積20万ha、生産量30万トンと世界第4位(2019年統計)。セイロン紅茶としても有名です。また、親日国としても知られ、東日本大震災のときには支援物資として大量のセイロン紅茶が静岡県を経由して東北地方に送られ、3月の寒い時期に避難先でのお茶は体も心も温まったと喜ばれました。
セイロン紅茶は生産される紅茶のうち95%以上にあたる28.9万トンが輸出され、輸出額は同国全体の約13%、農業輸出額の中では約55%を占め、スリランカの基幹作物となっています。
しかしながら、このセイロン紅茶も最近では輸出価格の低下、世界的な異常気象下における生産の不安定化、労働コストの上昇、小規模農家の脆弱性の露呈、多様化への対応など多くの課題を抱えています。その解決を図るために、スリランカ政府は、まず農業収入?生産の安定化、価格の維持などを課題として掲げ、輸出競争力の強化のために品質?生産性の向上や加工工場の近代化などを目指し、茶葉の品質向上や荒茶の品質管理、製品の高付加価値化についても取り組み始めたところでした。
そこで、本事業においては日本で開発された迅速?簡便かつ精度的にも高い分析能力を誇り、専門的知識がない人でも数種類の化学成分を同時分析可能な茶成分分析計を用いて、まずは収穫後の生葉の品質向上に取り組み、次に茶工場で製造される荒茶を対象とした品質管理法について検討することとしました。さらには国際市場での競争力の維持や高付加価値化による産業力の強化方策を提言することなどによりグローバルパートナーシップを活性化し、品質?生産性を向上させることを目標としました。

現地の茶の品質をディスカッションする様子

その結果、生葉の品質向上への取り組みについては、現在スリランカの荒茶工場で行われている茶葉買取時の品質管理プログラム「B-Leaf60」の品質検査数値と比べて、茶成分分析計の結果は妥当性が高いことを明らかにし、その有効性を実証しました。また、茶工場での荒茶に対しては、スリランカの標高(高地?中地?低地)、季節(乾季?雨季)、グレード(BOPFやPekoなど多数)が異なる多くの茶を対象に分析した結果、水分とカフェインは茶成分分析計と化学分析値の相関が高く品質評価に使用できることを明らかにしました。
※生葉をBest, Below best, Poorの三種類に分類した中でBestの割合が60%以上を目指す取り組み

これらの結果についてスリランカ側と協議?調整し、セイロン紅茶の品質向上や品質管理法に対しての茶成分分析計の応用や活用方法としてとりまとめました。中村センター長は、この結果を受け生産から流通までのバリューチェーンをもとに茶成分分析計を活用したセイロン紅茶のブランド戦略とマーケティング戦略を構築し、多くの関係者を集め成果報告会を開き、「Enhancement of Ceylon tea brand power and marketing」について提言しました。

報告会のポスター

現地における本事業の成果報告会とブランディングへの提言

今回の事業を通して、日本側関係者とスリランカ産業省、紅茶局、茶研究所をはじめ、多くの紅茶産業バリューチェーン関係者とパートーナーシップを築けたことも大きな成果です。
現在、コロナ禍のため更なるフォローができないのが残念ではありますが、今回の事業が大きく花開き、さらにグローバル化していくことを期待するばかりです。

茶学総合研究センターについてもっと知りたい方へ

茶学総合研究センター特設サイト

茶学総合研究センターでは独自でWebサイトを運営しています。
「茶学総合研究センターについてもっと詳しく知りたい」という方は是非ご覧ください。

>>茶学総合研究センター特設サイトへ

モバイル表示

PC表示